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アーカイブ: 2011/03

You're not alone.

  • 2011.03.30 Wednesday
  • day
「来ちゃダメだよ、見ない方がいい。気仙沼は地獄です。」
この言葉には返事のしようがなかった。
瓦礫をどける毎に遺体の数が増えていく。
狭い町だ。それが見知った顔だったりする。
想像を絶する。
どれだけ辛く悲しい思いをすれば終わりが来るのか。
いつもの慣れ親しんだ景色は見るも無残な瓦礫に姿を変えた。

暗くなると治安が悪くなり、また新たな心配事が増える。
遺体のポケットから金銭を盗むバチ当り野郎や、
津波からかろうじて残った家に空き巣に入る輩、
嫌がらせで窓ガラスを叩き割る者までいるらしい。
なんにも無くなってしまった中にポツンと残った信用金庫からは
4千万円という大金が盗まれた。
その場にいないワタシでさえも、それを聞いただけで暗い気持ちになる。



「この先どうなるんだろう。不安しかない。」泣きそうな声で言われた。

「大丈夫だよ。
ちょっとずつかもしんないけど、必ずなんとかなるから。」

何の根拠もないんだけど躊躇わずにそう言った。
その言葉しか思い浮かばなかった。

大きな溜息の後に
「そうだね。そうだよね。」
自分に言い聞かせているようだった。

「子供達の為にも頑張らなきゃね」と少し力強く言った。

「頑張らなくてもいいよ。とりあえずお母さんは笑ってればいいんちゃう?」

「アホみたいじゃん!」と言って笑った。

「毎日、大丈夫!ってメールしよか?」

「ウザイわ!」と言ってまた笑った。

ワタシに出来る事は
ほんの一瞬だけ笑わせるぐらいしかないけれど
ウザイと言われるのを覚悟で、大丈夫だよ!といい続けてやろうと思う。
そして、何年後かに
「ホントに大丈夫だったじゃん!」と言える時が来るよう
ワタシなりに精一杯サポートをして行こう。



自衛隊の方やレスキューの方、おまわりさんたち、
地元の消防団の方たち、医療関係の方々、
ボランティアで様々な方面をサポートしてくれてる方々、
ライフラインの復旧の為に全国各地から来てくれている技術者サンたち
トモダチ作戦遂行中のアメリカ海軍の方々、
世界各国から義援金をはじめ様々な物資や人力を送ってくれている方々、そして
被災地へエールを送ってくれているワタシを含めた日本国民の皆さま方
これだけ書いてもまだ書ききれてない程のサポート陣の方々
心強くて頼もしくて、ニュースや報道記事を読む度に
何度も何度もお礼を言ってしまいます。

それとそれぞれの被災地の子供たち、
中でもお兄ちゃんやお姉ちゃんな年頃の子達が
一生懸命に大人達や小さい子達を支えてくれて本当に本当にありがとう。
君たちだって辛いだろうに、笑顔を絶やさないでいてくれてありがとう。
どうか、もうちょっとの間
大人達に気合がみなぎるまであともう少しだと思うから
それまでの間、どうかどうか宜しくお願いします。

そして、そんな健気な子達の為にも
精神的なケアをしてあげられる専門家なり環境なりが
早く整ってくれる事を強く望みます。

smile

  • 2011.03.22 Tuesday
  • day
顔で笑って心で泣いて。

目や耳に入ってくる情報は心が折れそうな事ばかり。
でも、そんなのはまだまだ序の口だ。
これからは、聞きたくない事や知りたくはなかった現実も
容赦なく入って来はじめるだろう。
覚悟しなきゃいけない。

でも、やっぱり
生きていて欲しいと祈らずにはいられない。

solid

2011_0305.jpg


巷では卒業式シーズンを迎えているらしい。
ワタクシも一応は母という立場なので
卒業式には何度か出席しました。
懐かしい。

ウチは、娘と息子と、計2人の子供がおりますが
(と言ってもすでに子供という歳ではない)
上の娘の方は、最初の子で、しかも女の子という事もあってか
割と手をかけて育てたつもりで
躾などちょっと厳しくしすぎたんかなぁ…
その反動かどうかわかりませんが
自由奔放で、人間としてはかなり羨ましい人におなりあそばしました。
まぁ、親がこうなります様にと願えば願う程に
その様にはならないのが人の常と申しますかw
ま、娘の場合はそれはそれでヨシとしちゃっております。

で、息子の方はと申しますと
2番目の子という事で、しかも男の子って事で
割と好きな様にやらせて育ててきました。
ところがですね、好きな事をやらせて育てた方が几帳面で真面目。
意識して色んな事を教え込んだ娘の方は中途半端で大雑把。
面白いもんですよね。
何もかもが正反対。
ホント、足して2で割ってやりたいぐらいです。

どうなるんだろうなぁ…2人のこの先は。

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視界を明るくするのも暗くするのも自分次第
自分の意識次第だと思うのよね。
まぁさ、たまには泣きたくなる様な事もありますよ、生きてりゃね。
だけど、ずっと泣いててもしょーがないんだからさ
嫌な事なんだったら、とっとと遣り過ごしてしまいたいじゃないの。
そんな時に一番手っ取り早い方法と言ったら
自分の意識を切り替える事だと思うのね。
言われた事をいつまでもウジウジ思い返す事って
自分で自分を何度も辛い目に合わせてるのと一緒なんじゃないかな。


人間なんてのは最初から不完全な生き物として生を受けるわけで
生まれた瞬間から天に召される瞬間までの間に
いかに不完全を埋めていくかって事なんだと思うのよね、生きるって。
最終的に完全体になれなかったとしても
どんだけ必死に欠けてるピースを探し当てて来たかが大事なのよきっと。
出来て当たり前じゃなくて、出来なくて当たり前なんだと思うよ。
出来ない事をちょっとずつ出来る様にしてけばいいんだよきっと。

そうは言っても、世の中
根性のひん曲がった意地の悪いヤツってのはいる。
そういうヤツにはね、もうね
近寄らない。関わらない。
仕事とかでどうしても絡まなきゃいけない場合とかもあるだろうけど
当たり障りのない付き合いの仕方を見つけて対処するしかないと思う。
外から帰ったら手洗いとうがいを心がけるみたいな感覚でいいんちゃう?


意地悪な人は幸せじゃない人。
自ら不幸だとバラしちゃってる人。
だからって別に「かわいそうな人だ」とか思う必要もない。
ただひたすら近寄らない様にすべし。
電車に乗る時はマスクしとこうって思うのと一緒です。


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この子は線が細いなぁ〜と思う子がいる。
この場合の「線が細い」とは肉体的な事じゃなく精神的な事。
そういう子に接する時にはちょっと気を遣う。
なんていうのか、下手な事を言えないというか
無責任な言葉は絶対に言っちゃダメだと意識しながら
いつも笑顔で接する様に心がけている。
問題発生の時ほど笑顔が大事だ。
どこがどうって説明はしにくいんだけど
専門家に頼った方が絶対にイイと感じる子。

ワタシ達が育った時代と今とでは親のスタンスが違いすぎるんだろうな。
難しい時代になったもんだ。
ある意味、時代の流れの犠牲者みたいな子だと思う。
思いっきり叱ったらちょっとだけスキンシップ。
そのちょっとだけの中に沢山の気持ちを込める。
今は、ちょっと叱って思いっきりスキンシップ。
なんにもなくても思いっきり抱きしめるが当たり前。
だからか、とても打たれ弱い。
人肌がないと前に進めなくて
社会に出た途端、厳しさに潰れてしまう。
そらそうだ。
他人は簡単に褒めてはくれない。
怒られる事に慣れてないヤツにはキツイわな。

あらゆる面でひ弱すぎる子達。

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Music [ Tatsuro Yamashita / Windy Lady ]

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