歩む道 -　母と娘のそれぞれ

今年の名古屋もやっぱり蒸し暑いのだった。



・・・・・

昨夜、娘が「カズ（彼氏）と距離を置く事にした」と言ってくるので
一体何があったのか？と聞いたが最後、３時間も話に付き合わされた。

彼氏はパニック障害という病気を抱えている。
どうやらその辺の事で、双方の想いが噛み合わないらしい。

娘の何気ない一言が彼氏の心を曇らせる。
勿論、娘に他意はないし
多分、相当慎重に言葉を選んで接している筈なのだが
それでもやはり、そういう状況が多々あるのだそうだ。

で、今回も
彼氏の方が殻に篭ってしまって
何を聞いても「なんでもない」の一点張り。
最後は「少しの間、一人にしておいてくれ」と言われたそうな。

そりゃそうだよなぁ･･･。


彼氏にしてみれば
娘が気を遣えば遣うほどに気が重くなるし
娘にしてみれば、気を遣ってしまうのは当然の事である。

あと２つぐらい、彼氏が頑張ってハードルを飛び越える事が出来れば
素直に気持ちを話し合える状況も作れるのだろうけど
まだまだそこまでは無理の様だ。
仕方の無い事だから、焦る訳にもいかない。

実は、娘の父（ワタシの旦那）も心に病を抱えている。
境界性人格障害というやっかいなヤツである。

とってもベタだけど
理解し合う為には何度も何度も話し合いを繰り返さないと無理。
話し合いと言っても普通の話し合いではない。

言葉を選びながら顔色も伺いつつ
声のトーンや表情にまで気をつけて
気持ちをちゃんと吐き出させる為に、
アレコレと考えながら話さなきゃならんのだ。
それを２２歳の娘にやれと言うのは少々酷な話だ。

だから、
「無理だと思うならキッパリ決めたら？」と言うしかなかった。

ワタシとしては
なにも親子で同じ様な道を歩かなくても･･･と思うわけで
正直、今だから思い出話の様に語れているけれど
結婚してから軽く１０年は大変な毎日だったからなぁ･･･うん。
いや、今は扱いに慣れただけであって、
まだまだ大変は大変なんですけど。

やれやれ、どうなることやら。
なんか変にポジティブなのよね、ウチの娘。
それが結果的に裏目に出なきゃいいんだけど･･･と、
親としては心配だったりします。

でもまぁ、冷たい様だけど
いい勉強にはなると思うのも事実だったりして
ワタシがいくら言葉で話して聞かせてみても
実際に体験する事のリアルのが断然勝ち（なんの勝負だよ）ですもん。

娘よ、なんでも経験じゃ。
どうかたくさん学んでおくれ！



やっぱ冷たい？ワタシって(笑)


*　
「ひとりにしておいて」という言葉は正直で大変よろしいとは思うけど
それを言われる方の淋しさというモノも
いつかキチンと伝えるべきだと思うのよ。（今はまだダメよ）
言った事を責めるとかこんなに辛かったのよ！！とかじゃなくてね。







Music [ Tatsuro Yamashita / Sparkle ]